インプラント

インプラント治療とは

インプラントとは

⻭を失ってしまった部分の顎の⾻に、インプラント体と呼ばれる⼈⼯的な⻭根を埋め込み、その上に⼈⼯⻭を被せる治療のことです。

インプラント治療のメリット・デメリット

メリット

しっかり噛める全て⾃分の⻭が⽣えている⼈が噛む⼒を１００%とすると、部分⼊れ⻭の⼈では３０〜４０%程度・総⼊れ⻭の⼈では１０〜２０%程度と⾔われています。インプラントは９０%程度と⾔われているのでほぼ天然の⻭に近い強さで噛むことができます。
健康な⻭を削らない⻭がない部分をブリッジで修復するとなると、両隣の⻭を削る必要があります。仮に両隣の⻭が被せ物をしていた場合は大きく変わりはないのですが、今まで削ったことない綺麗な状態の⻭であれば⼤きく削る必要があります。
⾒た⽬が綺麗インプラントは天然⻭と同じような⾒た⽬なので、周囲の⼈から⾒ても違和感が少なく審美性に優れています。

デメリット

費⽤がかかる保険適応外のため、⽐較的⾼額な費⽤がかかります。
費⽤についてきちんとご説明し、承諾していただいた上で治療を開始します。インプラントは医療控除の対象ですので、⼿続きを⾏うと所得に応じてインプラントにかかった治療費が⼀部返還されます。⼀時的に⽀払う額は⼤きいですが、医療控除の活⽤も視野に⼊れて検討していただければと思います。
⼿術が必要になる顎の⾻に⼈⼯⻭根（インプラント体）を埋め込むため、⿇酔下での外科的⼿術が必要です。
また、⾻の状態によっては⾻を造る⼿術（⾻造成）が別途必要なケースもあります。
治療期間が⻑い⾻と⼈⼯⻭根（インプラント体）が強固に結合するまで、また、⾻を作った場合には⾻ができるまで数ヶ⽉待つ必要があるため、ブリッジや⼊れ⻭と⽐べて治療期間は⻑くなります。

インプラント治療の
流れ

インプラント治療の流れ

1診査・診断・術前治療

⼝腔内の状態を確認し「インプラント治療前に必要な治療がないか」を診査・診断します。同時に⾻の状態も詳しく検査して、インプラント埋⼊に⼗分な⾻の量があるかどうかも確認します。また、インプラント治療は外科処置を伴うため⾎圧やお薬の服⽤状態、アレルギーの有無など、⾝体のことについても詳しくお伺いいたします。

2⾻造成

インプラント体を埋め込むのに⾻の幅や⾼さが不⾜している場合には、⾃家⾻（⾃分の⾻）や⼈⼯⾻を使⽤して⾻を作る必要があります。⾻がないところにインプラントを⼊れても、安定して噛むことができないため意味がありません。そのため⾻の量が⾜りない⽅にとって、⾻造成はとても⼤切です。

3インプラント埋⼊⼿術（1次⼿術）

⿇酔を効かせたあと、⻭⾁を切開して術前にシミュレーションした位置に⼈⼯⻭根（インプラント体）を埋め込みます。⾻とインプラントが結合するまでは、インプラントのネジ⽳に専⽤のカバーキャップを装着し、その上から⻭茎を縫い合わせて待つことになります。

⾻とインプラントの結合までは2〜3ヶ⽉、⾻の回復のスピードや埋⼊する部位によってはもっとかかることもあります。⼿術時間は、インプラント1本15〜30分ほどです。

42次⼿術

⻭茎の下で⼈⼯⻭根（インプラント体）と⾻が結合したら、⻭茎を切開してインプラントに装着していたカバーキャップを⻭茎の上に出る⾼さのものに交換します。

2次⼿術にかかる時間はインプラント1本5〜10分くらいです。

5プロビジョナルレストレーション
（仮⻭）装着

仮⻭⽤の型取りを⾏い出来上がった仮⻭を装着して数週間過ごしていただき、⾒た⽬や噛み合わせに違和感が出ないかどうか確認します。気になることがあれば、仮⻭を調整していい形になるように修正します。

6上部構造装着

インプラントの上にセラミック（上部構造体）を取り付けて、仕上げに⼊ります。上部構造のタイプには、スクリューリテインとセメントリテインの2種類があります。スクリューリテインはアバットメントという⼟台と上部構造が⼀体化したもので、ネジでインプラントに固定します。セメントリテインは⻭科⽤セメントで固定します。

7メインテナンス

インプラント治療が終了したあとは定期的にお越しいただき、インプラント周囲炎の有無やインプラントに破損がないか、インプラントの動揺が起きていないかなどを念⼊りにチェックいたします。
同時に⾍⻭・⻭周病のチェックやクリーニングを⾏います。